α6500を購入して半年。
購入当初は、動画撮影はSONYのα6500、スチルはNikonのD600という使い分けをするつもりでした。
しかし、コンパクトで取り回しが良く、性能的にも優れているα6500がすごく気に入り、このミラーレス一眼レフに対して大きくて重いD600がすっかり出番を無くしました。。。
α6500はAPS-CなのでD600と比べたら「フルサイズの写り」という点で正直劣る部分が自分の中ではあったので、スチルはD600で撮影したいのが本心。
そして、色々と考えた末に11年間を共にしたNikonとの別れを決意して、スチル用として使うフルサイズ一眼レフをα7シリーズへすることにしました。
ここからはNikonのフルサイズデジタル一眼レフカメラユーザーがSONYのフルサイズミラーレス一眼への移行を決断したお話です。
SONYとの出会いはα6500
2016年からやっているYouTubeへの動画投稿。
始めはD600で動画撮影していました。
映像はさすがフルサイズ!という空気感を出してくれるのですが、動画向きのカメラではないのでオートフォーカスの性能を中心にムービーでは不満な点が多々出てきました。
そこでオートフォーカス性能や4K撮影など動画撮影向きであるPanasonicのLX100を経て、今使っているSONYのα6500へ辿り着きました。

log収録やスローモーション撮影など動画撮影に関しては抜群の性能を持つα6500。
初めてのSONY機でしたが、求めている機能、性能が詰まっていて、全てにおいて自分にピッタリなカメラでした。
こうなると必然的にフルサイズのα7シリーズが気になるわけで。。。
NikonからSONYへ移行した理由
SONYのカメラを使ってからその良さを体感し、スチル機もSONYにすることにしました。
フルサイズのボケ味や空気感はどうしても譲れない部分があったので、α6500だけでスチルも動画も両方撮影するという選択肢はありませんでした。
なので、D600はα7シリーズに移行することになります。
Nikonでは広角から望遠まで一通りの撮影がカバーできるレンズ資産も揃っていたので、マウント移行するのはとても躊躇しましたが、なぜこの決断をしたのか?
その理由をお話しします。
- 小さくて軽いことは正義である
- α6500と色味が合うので動画撮影でも使える
- 旧型のα7Ⅱが手の届く価格まで値下がりした
- 高値の下取り価格とキャッシュバックでほぼ持ち出しなしで買える
小さくて軽いことは正義である
スマートフォンのカメラ性能がかなり良い昨今。
デジカメなんかなくても十分いい写真が気軽にいつでも撮れます。
自分もiPhoneXのポートレートモードで撮影をしている写真がいくつもあります。

iPhoneXのポートレートモードで撮影した写真
と言いながらも、やはりフルサイズ一眼レフで撮った写真と見比べたら違いは感じるのでなるべくなら一眼レフカメラで撮影したいところ。
そのためには『持ち出しやすさ』は重要なポイント!
『ガッツリ撮影するぞ!』と気合いが入らないと最近はD600を持ち出すことが億劫になっていました。
その点、α6500は小さくて軽いので気軽に持ち出して撮影しているのが最近の傾向なので、やはり小さくて軽いことは正義だと感じていました。
あのドッシリした重量感ある一眼レフのボディが「写真撮ってる感」があって好きなのですが、同じフルサイズ一眼レフでも大きさ、重さというデメリットから解放される点はメリットとして大きいと思い、α7シリーズへ興味を持ち始めました。
α6500と色味が合うので動画撮影でも使える
α6500ではS-logやCINE4で動画を撮影して、編集時にカラーグレーディングをしています。
なので、D600やLX100を使うと色を合わせることが難しく、他の機種を使っての動画撮影はほとんどしなくなってしまいました。
基本スチル用としてα7シリーズを使いますが、同じSONY機なので設定を合わせておけば、動画ではα6500のサブ機としても使えるのでスチルだけという用途よりも使える幅が広がるのでD600を使い続けるよりも移行した方が使用頻度が上がるのがメリット。
α7Ⅱの1台だけじゃダメなの?
こんな疑問を持つ方もいるかもしれないので一応簡単に補足。
動画性能はα6500の方が圧倒的に良いのでα7Ⅱの1台だけという選択肢はありませんでした。
後半で書きますが、スチルは単焦点レンズで撮りたい派で、動画撮影は広角から望遠まである程度の焦点域をカバーできて且つF値固定で明るさが変わらないズームレンズが使いたいのでこれを満たすために2台持ちという選択をしています。
FE24-70mmF2.8 GMとα7Ⅲで1台に集約という選択も考えたのですが、望遠域がもっと欲しいという点からα6500とE PZ18-105mmF4G OSSの組み合わせは残し、スチル機としてα7Ⅱを購入することにしました。

旧型のα7Ⅱが手の届く価格まで値下がりした
今、α7シリーズのカメラを購入するなら2018年3月に発売された最新機種『α7Ⅲ』が大本命だと思います。
エントリー向けのフルサイズミラーレス一眼レフとSONYは謳っていますが、その性能を見たら初心者どころかカメラ好きのアマチュア、そしてプロも十分に満足させるスペックであることは間違いない。
それゆえ、価格もそれなりである。
このスペックで約20万円(2018年8月初旬現在)ならば妥当、もしくは安いと感じる方もいるかもしれませんが、あくまでも趣味の世界と考えるとどうしてもココへは踏み込めない自分がいました。
このカメラに見合ったレンズを揃えることも考えると最低でも30万円くらいは覚悟しないといけないのでハードルが高いです。。。
そこで白羽の矢が立つのが旧型の『α7Ⅱ』
新品価格が最安値で約10万円(2018年8月初旬現在)という価格まで値が下がってきたこの機種。
発売が2014年12月で決して新しいとは言えない機種ですが、十分今でも使えるスペックの機種だと思います。
詳細なスペック比較は他のサイトなどで詳しく載っているので割愛しますが、α7Ⅲと比較すると劣る点は多々あるものの、自分にとっては旧型で十分事足りるスペックと判断してα7Ⅱの購入へ踏み切ることにしました。
実際、α7Ⅲとα7Ⅱの写真を並べて「どっちがどっち?」と聞かれても自分は判断ができないと思います。
『旧型で十分事足りるスペック』とカッコイイ言い方をしてみましたが、結局は自分レベルの写真ならば旧型でもなんの問題がないのが現実。。。
というのがホントのところです笑
高値の下取り価格とキャッシュバックでほぼ持ち出しなしで買える
最終的な決め手は下取り価格とキャッシュバックでした。
NikonからSONYへの移行を決意し、D600とレンズを売りに出すことに。
今回利用したのが、マップカメラの『ワンプライス買取』
当初、メルカリを利用しようと考えていたのですが、マップカメラの買取システムが評判が良かったので個人間での売買で面倒なことになるのも嫌だったのでこのサービスを利用することに。
『ワンプライス買取』の表記がある商品は定額での買取となるので、状態が悪くない限り表示買取価格の上限価格で買い取ってくれるのが魅力。
防湿庫保管で使用時も丁寧に扱っていたので目立つ傷などもなかったのでD600とレンズは全て買取上限価格でした。
『カメラやレンズは資産』という言葉がありますが、まさにその通りで2013年から使っていたカメラ、レンズが12万円というお金に変わりました。
今回、α7Ⅱの購入を同じくマップカメラにしたので買取ではなく下取りという形になり、下取り価格の10%に当たる12,000円が下取り価格に上乗せされ、α7Ⅱは交換値引き対象商品だったので商品価格から1万円引き、さらにオンラインクーポン券を使い約3,600円が値引きされてだいぶお得に買い物ができました。
これに加えて現在SONYでは旧型のα7Ⅱがキャッシュバックキャンペーンの対象商品で購入後申し込めば2万円がキャッシュバックされる。
中古での購入も考えていましたが、これのおかげで新品での購入に踏み切れました。
キャッシュバックキャンペーンの期間は2018年9月2日までなので悩んでいる方は8月中に決断するのがベストです!
ということで、NikonのD600からSONYのα7Ⅱへゼロ円で移行することが出来ました!
むしろ4万円くらいプラスになりました!
でも、SONYのレンズはAPS-C用しか持っていないのでフルサイズ用のレンズを購入しなければいけません。。。
男は黙って単焦点!FE85mmF1.8
一眼レフはボディだけでは写真が撮れませんのでレンズを購入しなければいけません。
ということで自分が選んだレンズはこちら
Nikon時代、標準域は50mmの単焦点レンズのみで撮影していました。
単焦点のキレとボケが大好きで今では単焦点レンズしか使う気になれません。
そして、α7Ⅱへ移行した今回は50mmではなく、今までずっと使ってみたかった85mmの単焦点をチョイスしました。

SONYレンズの中ではGやGMの冠がつかない無印レンズですが、その解像度の素晴らしさとオートフォーカスの速さと静かさが評判が良く、α7シリーズに移行したら『絶対コレ』と決めていたレンズなので迷わず購入。
50mmだと平凡になりがちな画角だが、85mmは中望遠レンズ独特の凝縮感とボケ味の美しさが相まって奥行き感のある写真が撮れる。
これにハマると次は135mm単焦点レンズあたりのレンズが欲しくなってくるという人がいますが、その気持ち今ならわかります。
85mmというとポートレートレンズという印象ですが、いざ使ってみると様々なシーンで使える面白いレンズなので、単焦点レンズを検討している方には、高いと言われるSONYレンズの中でも比較的手の届きやすい価格なのに抜群な写りのこの85mmレンズをオススメします。

α7Ⅱ + FE85mmF1.8

α7Ⅱ + FE85mmF1.8
フルサイズに興味があればα7Ⅱはオススメ!
今回の記事は、APS-Cやマイクロフォーサーズのカメラを使っている方で、フルサイズ一眼レフに興味がある方の背中を押せればという思いで書きました。
自分がNikonのAPS-CのD40からフルサイズのD600へステップアップしたとき、その写真の違いに驚いたのは未だに鮮明に覚えています。
カメラを趣味にした人は『いつかはフルサイズ!』なんて言葉は聞いたことあるかと思いますが、まさにその言葉通り、それくらいフルサイズ一眼レフが生み出す写真は一味も二味も違いました。
しかし、注意しなければいけないのがフルサイズ機に見合ったレンズも必要ということ。
フルサイズ用の良いレンズはAPS-C用に比べると驚くほど高価です。
でも、その分写りも比例して全然違います。
フルサイズミラーレス一眼にステップアップしたい方や他社からの乗り替えを検討中の方の大半は最新機種のα7Ⅲは気になると思いますが、あえて旧型のα7Ⅱを選ぶことで10万円ほどの差額が生まれ、その分で少しでも良いレンズに投資する方が幸せになれると自分は考えます。
自分もそうですが、いろんな情報を得て『モノ』を購入するので、今回の記事がどなたかの参考になっていれば嬉しく思います。
最後に背中押しときます。
a7シリーズの「3」か「2」で迷ってるそこのあなた!
α7Ⅲを買うことに悩んでいる人はα7Ⅱを天秤にかけて迷わないと思います。
迷ってる方は多分、最新型があるのにα7Ⅱという旧型でいいのか?って悩みだと思います。
それで迷ってるなら間違いなく「2」です!
α7Ⅱで十分幸せになれます!
そう思えるくらい良いカメラです!
今使っていて自分はそう感じていますよ!